ターポリンとは?用途や種類、加工方法について解説
2019.11.19
店頭幕や横断幕などに使われているポリエステル繊維の織物を柔らかい質感の合成樹脂フィルムでサンドしたビニール系の素材の生地のことをいいます。耐久性に優れているので屋外の使用に適しています。また、シワになりにくいので収納に便利なのが特徴です。ここではターポリンの基礎知識・主な用途・種類による違いをご説明いたします。ターポリンの選び方についても詳しく解説していきます。ターポリンを選ぶ際の参考になさって下さい。
ターポリンの特徴と用途

ターポリンの特徴
ターポリンの特徴は耐久性に優れて収納にも便利なことです。
ターポリンは、ポリエステル繊維の織物を柔らかい質感の合成樹脂フィルムでサンドしたビニール系の素材です。
Tarpaulin(ターポリン)は、「タール塗りの防水布(シート)」を意味し、昔は、帆布生地にタールを塗り、防水性を持たせたものをターポリンと呼んでいました。
水平の上着、船上の防水シートとして用いたことがはじまりだといわれています。
ビニール系の素材の中では最も耐久性に優れており、屋外での使用を目的とした横断幕や、看板として使用する懸垂幕などに向いています。
ターポリンは、くるくると丸めて小さくできるため、収納にも便利です。
生地の特性上、くるくる丸めてもシワがつきにくく、収納や移動の際にも綺麗な状態を保てます。
ターポリンの用途
ターポリンは、横断幕や懸垂幕に使われる素材として有名ですが、ほかにもさまざまな用途があります。 ここでは主な用途をご紹介いたします。
横断幕
スポーツの応援などに用いることの多い横断幕。ターポリンならフルカラーでの印刷が可能です。カラフルにして目立たせたいときにもおすすめです。
横断幕といえば、ターポリンではなく布製のものが一般的ですが、それは持ち運ぶときに布の方が軽いからだと考えられます。
しかし、スポーツ観戦時は急な雨の心配もあります。そんな時でも防水性の高いターポリンの横断幕なら安心です。
布製の横断幕では、雨に濡れてしまうと、重くなったり、シミになったり、最悪の場合使えなくなることもあります。
ターポリンの横断幕は、スポーツの応援時だけではなく、店舗の看板代わりとしても人気があります。
懸垂幕
横断幕が横長の幕なのに対し、懸垂幕は縦長の幕のことです。垂れ幕とも呼ばれます。 例えば、「○○小学校創立〇周年」「祝・全国大会出場」といった幕が校舎に飾られていることがありますが、これも懸垂幕です。 店舗の看板の下にも、大きな懸垂幕が下がっているのを見たことがあると思いますが、これらのほとんどは、ターポリンの生地で作成されています。 急な雨でもすぐに取り外すことができない大きな懸垂幕や、高い場所に設置された懸垂幕は、ターポリンで作られることが多いです。
店頭幕、日よけ幕
店頭幕は、飲食店の店頭に、看板として使われています。 デザインによっては、店名だけではなく、食材やメニューも印刷されていて、お客様にお店の中身をイメージしていただけます。 遠くからでも目立つため、集客に大きな効果が期待できます。 また、ターポリンは店舗の日よけとしてもよく用いられます。
イベントのテントや展示会用の幕
ターポリンは、屋外で行われるイベントのテントに使われることもあります。
また、室内の展示会では、ブースを目立たせるための幕として使われることもあります。
室内の展示会なら布の幕でもいいのではないかと思われがちですが、室内でもターポリン使うメリットがあります。
ターポリンは丈夫で汚れにくいという性質があるため、長持ちします。何年も使う場合はターポリンの幕を作っておくと便利でしょう。
ターポリンの幕は布よりもツヤがあるため、目立つという特徴もあります。
耐久性に優れるターポリンは、ほかにも下記に挙げるさまざまな用途に使用できます。
◆その他の用途
・足場シート
・紅白幕
・テーブルクロス
・車両幕
・ロールスクリーン
・ラベル
・腕章
・工事現場の養生シート
素材からターポリンを選ぶ
ターポリンには「通常タイプのターポリン」と「メッシュターポリン」の2種類があります。
どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあるため、詳しくご紹介します。
素材ごとのメリット・デメリット
どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあるため、詳しくご紹介します。 横断幕などをターポリンで作る際には、ターポリンの素材の違いを基準に選んでみましょう。
【通常タイプのターポリン】メリット・デメリット
通常タイプのターポリンのメリットは、水に強く、耐久性に優れていることです。
屋外の使用に向いています。
そのため、下記の用途に用いられることが多いです。
*看板
*店頭幕
*スポーツ用の横断幕
*学校、マンションなどに飾る懸垂幕
耐用年数は2~4年と、布製よりも長持ちするメリットもあります。
デメリットは重さです。
ターポリンは、1㎡当たりの重さが0.51kgあります。
そのため、1,000×4,000mmの懸垂幕なら重さは2.04kgと、布製品よりも重い仕上がりです。
また、しっかりとした生地なので風にあおられやすいというデメリットもあります。台風など強風のときには注意が必要です。
【メッシュターポリン】メリット・デメリット
メッシュターポリンとは、ターポリンの生地に穴が開いていてメッシュ状になっているタイプの生地です。
メッシュターポリンの最大のメリットは、風を通しやすいことです。
屋外に設置することが多い横断幕や懸垂幕、工事用のシートなどではメッシュターポリンが重宝します。
通常のターポリンと比較すると、6~20%も風を通す力がアップします。
マンションの外壁など、高所に設置することが多い「モデルルーム公開中」「好評分譲中」といった懸垂幕は、メッシュターポリンを用いたものが主流になりつつあります。
重さは、メッシュになっているぶん、軽いのが特徴です。
1㎡当たりの重さは0.26kgです。1,000×4,000mmの懸垂幕なら重さは1.04kgと、通常のターポリンより1㎏も軽いです。
また、引裂きによる強度も通常タイプのターポリンよりも高くなります。
メリットが多いメッシュターポリンですが、デメリットは、メッシュになっているので絵柄が見えづらいことです。
はっきりとした文字であれば、見えにくくなることはほとんどありませんが、イラストが描かれている場合、絵柄が薄くなってしまうことがあります。
また、メッシュターポリンにも下記に挙げる種類があります。
用途によって、理想に近いものを探してみましょう。
*絵柄を綺麗に見せたい→防炎1類メッシュ
*メッシュ生地で軽い素材にしたい→防炎2類メッシュ
*メッシュ生地で両面印刷にしたい→遮光メッシュ
*幅継ぎをできるだけ少なくしたい→広幅メッシュ
防炎1類メッシュは、通常のメッシュターボリンより重さがあります。重さがあっても絵柄を綺麗に見せたい方ならこちらを選ぶメリットがあります。
このように、用途によって、理想に近いものを探してみましょう。
ターポリンの加工方法
ターポリンの利便性や強度を増したい場合には、加工を施すこともできます。 ターポリンに施すことができる加工は下記の3種類です。

ハトメ加工
横断幕や懸垂幕は、ただの幕の状態では提げておくことができません。
幕の4つ角にハトメ加工を施し、そこにひもやロープを結んで使用するのが一般的です。
ハトメには、
*真鍮製
*アルミ製
*プラスチック製
など、さまざまな種類があります。
一番頑丈なのは真鍮製のハトメです。
真鍮製のハトメは、色も種類も豊富です。つける位置や個数も変更できます。
ターポリンは、しっかりした生地の特性上、重さがあります。ハトメ加工をしっかり施すことで、安心して長期間使えるでしょう。
ロープ縫込み加工
ターポリンの4辺に補強用のロープを入れて加工することによって、強度が増します。 ハトメ加工されていても、強風にあおられた場合はどうしても破れてしまうこともあります。そこで、ロープ縫込み加工をすれば、破れに強い仕様になります。 屋外、高所への設置を検討している場合には、ロープ縫込み加工しておくとよいでしょう。
周囲加工
ウェルダー圧着という、熱を加えた接着を行うことで、強度を増すことができます。 また、縫製で周囲を加工して強度を高める方法もあります。
ターポリンの印刷の魅力
ターポリンは、インクジェットでフルカラー印刷できるため、鮮やかな色を再現できます。 お店の雰囲気や用途に合わせて、お好きな文字・絵柄・色を選べるのも魅力です
ターポリンの保管方法
ターポリンの保管方法は簡単です。 使用後は印刷面を内側にして、くるくると丸めてください。 コンパクトサイズになるため、スッキリと収納できます。 重さはありますが、丸めることができるので持ち運びに便利です。 折りたたんでしまうとシワが残ることがあるためご注意ください。 耐用年数は、使用頻度にもよりますがだいたい2~4年です。 直射日光を避け、風通しのよいところに保管してください。 ターポリンは耐水性に優れているため、ケアするときは水拭きをおすすめします。 ただし、強く拭けば傷がついてしまうこともあります。優しく水拭きしましょう。
まとめ
ここまでターポリンの種類や特徴について記載させていただきました。
目的により、性能や価格をよく見て、選ぶ方にはなると思いますが、丈夫で長持ちするに越したことはないですよね。
ターポリンの強度は「基布の強度」に左右されます。
基布の強度=糸の太さ×打ち込み本数
ここで注意すべきは日本製と海外製では、糸の太さは同じでも糸自体の強度に差があると言われている点です。
弊社で使用しているターポリンは安心の国内製で、高強度の産業用ポリエステル糸を基布に使用しています。
屋外で長期間使用するのに最適です!丈夫で耐久性が高く、雨風にも負けず、色あせしにくい生地です。遮光性があり防災仕様ですので安心してご利用いただけます。 高い耐久性を求められる商品にはおすすめです!
ターポリンに関するよくあるご質問 Q&A
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ターポリンの耐久年数は何年くらいでしょうか
耐用年数は2~4年と、布製よりも長持ちします。
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ターポリンで横断幕を制作する際はどのような塗料が使用できますでしょうか
ターポリンの表面は塩化ビニール樹脂のため、水性ウレタンアクリルペイントが進められております。通常の水性塗料では、はじかれてしまうため、ご注意ください